ジュウガツザクラ[桜]
(十月桜、バラ科)---
Cerasus × subhirtella
'Autumnalis' ---
エドヒガン系の栽培品種(交雑種)であるジュウガツザクラ(十月桜)です。マメザクラとエドヒガンの種間雑種と考えられており、フユザクラなどと同様、春と秋の二季咲き性があります。ある資料によりますと、開花数では秋が三分の一、春が三分の二という比率だそうです。実態としては春の花の方が多いのですが、秋に咲いている姿の方が目立ってしまうのでしょうね。春にも訪れたいところです。
調べて見ると、この地に「千本桜植栽事業」の一環として、平成13(2001)年にジュウガツザクラ8本が植樹されたと記録されていました。地元の方の話では1本が枯れたとのことです。撮影地で最低6本を観察しましたので、この場所に集中的に植えたのでしょうね。
(追って、植樹地図でも確認できました。)
撮影 : 千葉県八千代市 2022月10月15日
科 |
バラ科 |
属 |
サクラ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉高木 |
標準和名 |
ジュウガツザクラ |
漢字表記 |
十月桜 |
学名/栽培品種名 |
Cerasus x subhirtella 'Autumnalis' |
RDB |
|
花期 |
春:3~4月、秋:10月 |
結実期 |
結実しない |
原産地 |
日本 |
備考 |
|
国内分布 |
公園などで稀に見ることがある。 |
自生環境 |
栽培品種。 |
補 足 |
マメザクラとエドヒガンの種間雑種。春秋の二季咲き性がある。場合によって、厳冬期以外は断続的に咲き続けるとの報告がある。 |
コスモスなどを撮影に来た帰りに、ノコンギクを探しに来て、偶然、花を見かけました
千葉県八千代市 2022月10月15日
翌日も外出した最後に立ち寄ってみたのですが、また、夕方になってしまいました(笑)
千葉県八千代市 2022月10月16日
白花種でも、咲き始めは全体的に薄紅色掛かっていることが多いそうです
千葉県佐倉市 2022月11月2日
千葉県佐倉市 2024月10月31日
エドヒガンとマメザクラの交雑種はコヒガンザクラと呼ばれています。この種間雑種を元に江戸末期に作出されたと言われます。コヒガンザクラが、基本的には一重咲きであるのに対して、ジュウガツザクラは八重咲きが選別され、半八重咲きから、花弁が20名程度の個体も見られます。