フイリオグラスミレ (斑入小倉菫)
オグラスミレ
フィルムカメラでも併せて撮影していた(再発見)!画質が少し良いのでデジタイズして追加
オグラスミレ オグラスミレ
栃木県 2001年4月22日 (参考) 異論あり 初期型デジカメで撮影
交雑親
フジスミレ
ミドリフジスミレ ( 2n=24 ) (写真:フジスミレと混在)
Viola tokubuchiana Makino
タカオスミレ
ヒカゲスミレ ( 2n=24 ) (写真:タカオスミレ)
Viola yezoensis Maxim.
学名
Viola x sp.
フイリオグラスミレ : Viola tokubuchiana Makino x V. yezoensis Maxim. in: Wild Violets Jap. Col.: 255, t. 106; 3-12 (1975)
オグラスミレ : Viola tokubuchiana Makino f. concolor E.Hama x V. yezoensis Maxim. in: Wild Violets Jap. Col.: 255, t. 106; 1 & 2 (1975)
茎の形態 無茎種間の交雑種
生育環境 半日陰の山地。
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状 中輪。側弁には毛がある。
色 ヒカゲスミレに似ている印象の白または極く淡い紅色の花を咲かせる。
距 太めの円筒型。
花期 4月下旬。
花柱 虫頭型(逆三角形)。
芳香
補足 閉鎖花HELP!が多い。
葉の特徴 形状 卵形。ヒカゲスミレの特徴である葉脈HELP!に沿う凹凸が目立ち、両面に微毛がある。
色 フジスミレを親とする場合、葉脈に沿った白斑がくっきりと出て、花後も消えない。
タカオスミレを親とする場合は、両面ともに濃い茶色になることが想定される。
補足
根の特徴 詳細不明ながら、両親との区別ポイントになるとの情報がある。
絶滅危惧情報
基準標本
参考情報
その他 不稔だが、地下茎、根で増殖する。(注)栽培している方によると不完全稔性が有るとのこと。
 このすみれとの最初の出逢いは1999年4月のことでした。オグラスミレの学名を素直に読みますと、ミドリフジスミレとヒカゲスミレの雑種ということになっていますが、そこに咲いていたのは、敢えて推察すれば、それぞれフジスミレとタカオスミレという品種同士の組み合わせだと思われました。フイリオグラスミレ(葉黒型)ということになるでしょうか。
2007/04/05

 このページの写真を見て「オグラスミレではなく、ヒカゲスミレの一型である」との連絡があり、確認できるまで保留にしようと思っていましたが、目処がたちませんので、参考まで復活しました。それは(1)唯一、葉の写真が掲載されている「写真集 日本のすみれ(出典:S002) (浜栄助氏WHO!)」と比較する限り、同じ姿をしていること、(2)自生地の所有者が、すみれの書籍を出している研究者(詳細不明)に教えてもらったと説明していること、(3)橋本保先生WHO!を囲む「すみれ観察ツアー」で撮影したもので、引率していた山田隆彦氏を含めて、特に異論は出なかったことから、このすみれに詳しくない立場では否定する根拠がないと考えたためです。異論のある参考写真としていただくしかないと思います。
2009/11/17

 2001年の写真は、現在でも未確認のままです。改めて、「写真集 日本のすみれ」の写真と比較する限り、フイリオグラスミレの色違いとしか考えられません。ただし、これは「写真集 日本のすみれ」の記載が正しければの話になります。この種の情報が極めて少ない状態では、写真付きの頼りにしている資料に問題があれば、必然的に問題を含む判断をしていることになります。
 最近になって、ひょんなことからフイリハグロスミレと呼ばれているすみれの写真を拝見する機会がありました。この写真とよく似ています。もう少し情報を集めたいところですね。
2011/03/08

オグラスミレ オグラスミレ
オグラスミレ
東京都 2014年3月31日 植栽

 すみれの展示会にオグラスミレが出展されるという情報を得まして、無理やり、時間を調整して出掛けてみました。なにしろ、フイリヒカゲスミレ(フイリハグロスミレ)と同時に出展されているというのです。見比べてみる絶好のチャンスですね。
2014/04/02

オグラスミレ
フイリハグロスミレ オグラスミレ
(左)フイリハグロスミレと(右)オグラスミレとされる株、葉全体の様子と鋸歯に若干の差異が見てとれるようです。
東京都 2014年3月31日 植栽
 お願いをしまして、オグラスミレとフイリヒカゲスミレ(フイリハグロスミレ)を並べていただくことができました。うーん、酷似していますね。
 ルーペで細部まで観察してみたのですが、花は萼片の付属体に至るまでそっくりです。葉は遠目には若干色合いが異なる…、と言っても、この程度なら個体差レベルでしょう。敢えて違いを見つけるなら、鋸歯の様子が少し異なります。葉表面の白い微毛の量も少し異なります。それから、葉全体の形状がやはり若干異なります。おそらく、ポイントは最後の「葉全体の形状」ではないかと思います。確かに、オグラスミレとされる株にはフジスミレの雰囲気が出ているような気がしました。
 ただし、これは整った植栽品を並べてじっくり見ているから、似ていること、違っていることの微妙な部分が判る訳ですね。違いを感じた葉全体の形状にしても、これらが並んで山地に自生していたなら判別できるでしょうか。上の写真で、両者の葉の色合いがほぼ同じだったら、個体差程度にしか認識できないかも知れません。確かなことは、自生品の写真を見ただけで同定できるとは思えないということです。その意味では、このページを復活させて正解だったと思っています。まぁ、ヒカゲスミレの変異幅には左右両方の形状が見られますし、いずれにしても参りましたね!
 見た目による区別は観察回数が増えれば精度も上がりそうです。ただ、基本的に遺伝子が異なるはずですから、もう少し具体的な違いがあっても良さそうですね。自然交雑種ですから、稔性がない(種子ができない)という分かりやすい違いがあると思っていました。ところが、出展者のお一人の情報によりますと稔性があり、根でも増えるのだそうです。
2014/04/02

 いつも情報をいただく方のブログで、栽培品の観察評として「唇弁以外の花弁が凹んでいます」という記述がありました。2014年の展示品も同様であり、これは気が付かなかったと反省しつつ、追記しておくことにしました。
2016/03/23


 栽培者情報で不完全稔性が見られることについては承知していましたが、もらった種子を播いて育った株が、また稔性を持っているという情報がありました。栽培が下手にも関わらず、興味津々ですね。
2020/08/31


(つぶやきの棚)徒然草

 (2007/04/05) Latest Update 2026/03/20 [600KB]

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