パルマスミレ - Viola suavis -
パルマスミレ
千葉県千葉市 2008年1月19日 植栽
パルマスミレ パルマスミレ
パルマスミレ パルマスミレ
パルマスミレ
神奈川県 2011年3月21日 植栽
パルマスミレ とても優しい芳香が特徴の芳香性すみれ

園芸店で容易に手に入る

半耐寒性で0℃前後でも花を咲かせる

ただ、パンジー(LR種)程の耐寒性はない
千葉県八千代市 2006年2月10日 植栽
分類 (不詳)
学名 基本種 Viola sp. 'Parma' * 明確な学名は定義されるに至っていないと説明されることが多い。
変種
品種
異名
Viora suavis M. Bieb. (記載未確認)
Viola alba Besser
海外サイトより引用 イタリア名 : Viola bianca
由来 suavis : 快い、甘い
流通名
'Parme de Toulouse' 多く流通しているパルマスミレ
'Conte di Brazza' 白花(スワンリー・ホワイト 'Swanley White')
'Lady Hume Campbell' ラベンダー、柔らかいペールブルー
'Lavender Girl' ラベンダー、柔らかいペールブルー
'Purple King' バイオレットブルー、中心部がライムグリーン
外語一般名
茎の形態 有茎種。
生育環境
分布 国内
海外 (原産地)地中海、中近東。
補足 16世紀にイタリアのパルマで発見されたとの説と、北アフリカがルーツとの説がある。
花の特徴 形状 中輪。
八重咲き(重弁)で薄紫色と白色がある。
ほとんど目立たない。
花期 日本の栽培環境では11月~5月。夏越しが極めて難しい。
花柱
芳香 強い芳香がある。
補足 長い栽培記録があり、幾つかの園芸品種がある。
葉の特徴 形状 卵形または腎形。
光沢のある薄い緑色。
補足 表面に白い微毛が見られる。
種の特徴 形状 稔性がなく、種子はできない。
補足
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本
染色体数 2n=40
参考情報
その他 稔性がないため、茎挿し等の方法で増やす。耐寒性はあるが、地植えで冬越しは難しい。
香水の原料として盛んに栽培されている。

パルマスミレ
千葉県八千代市 2006年2月10日 植栽
 園芸店で、ごく普通に「八重咲きニオイスミレ」という説明札付きで販売されていますが、ニオイスミレとは別の種です。ただ、現実には(写真の通り)堂々と "Viola odorata" と印刷されて大量販売されており、歯止めが利く様子はありません。実は、店員さんに問い合わせてみたのですが、「育種業者はプロだから間違っていないのではないかと思う」と説明されました。そういうものなのですよね。学術的にも不明確という状況にも原因がありそうです。まぁ、ニオイスミレと比べてみれば、違う種であることは分かりそうなものですが…。
2006/02/15

 海外のサイトで情報収集しますと、"Viora odorata var. parmensis"という記述が出てきます。ニオイスミレの変種という意味になりますね。別のサイトには、学名と明記の上で"Viora alba Bess."という表現が出てきます。
2006/02/15

 やっと学名らしき表現を見つけました。"Viora suavis"という記述が新しい書籍に記載されていますが、出典までは分かりません。
2007/03/05

 田淵誠也氏が「もっと知りたい趣味の園芸(日本放送協会)」で"Viora suavis"という学名を使っています。
2007/04/05

 海外サイトによるとViola albaとして説明されています。地中海沿岸のみならず、欧州全般に分布している種の八重咲き品種ということになるのでしょう。基本的には通常の花が咲き、毛の目立つ果実ができます。もう少し情報が必要ですね。
2011/01/15


パルマスミレ
パルマスミレ パルマスミレ
神奈川県 2011年3月21日 植栽
 おや!萼が6枚の花があるようですね。やはり、多弁花は不安定なのでしょう。花をひっくり返して見られる機会がありましたら、時々、調べてみることにしましょうか。
 いつ見ても、葉の方は少しだらしない感じで垂れ下がっていたり、ごちゃごちゃと伸びていたりするのですが、珍しくしゃきっと立ち上がっているケースに遭遇しました。元来は、皆、このような状態だったのではないかと想像させる姿です。
2012/01/18


パルマスミレ パルマスミレ
千葉県 2012年3月3日 植栽
 ほぼ一年後、さっそく萼の数を数えてみました(笑)。う~ん、残念ながら、全て5枚のようですね。咲きかけの蕾をみて、改めて、全く距がなくてツルッとした姿だと思いました。真横から見れば、すみれっぽいのですが、少し角度が変わると何の蕾か分からなくなりそうです。
2012/03/03


 ナポレオン・ボナパルトがスミレを好きであるという逸話をよく聞きますが、それは、おそらくニオイスミレのことだろうと思っていました。ところが、複数の海外サイトに記載された内容によると、そのスミレとは『マルメゾンの皇后ジョセフィーヌの庭師によって "La Violette de Parme" として知られたスミレ』らしいのです。
2017/02/07

 ニオイスミレ(Viora osorata)には、スロベニアのブレッド湖畔で発見された八重咲き品種があり、流通しているようです。これはパルマスミレと混同されやすいでしょうね。
2023/03/05


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 (2006/02/15) Latest Update 2023/03/05 [650KB]

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