分類 | タチツボスミレ類 | |
---|---|---|
学名 | 基本種 | ナガバノタチツボスミレ Viola ovato-oblonga (Miq.) Makino Published in: B. M. T. 21: 59 (1907) |
変種 | ||
品種 |
シロバナナガバノタチツボスミレ V. ovato-oblonga f. albiflora Honda Published in: J. Jap. Bot.,24: 30 (1949)
マダラナガバノタチツボスミレ V. ovato-oblonga f. variegata E.Hama Published in: J. Jap. Bot.,51(11): 339. (1976)
ケナガバノタチツボスミレ V. ovato-oblonga f. pubescens (Nakai) F.Maek. Published in: Enum. Spermatophytarum Japon. 3: 211. (1954)
アサギケナガバノタチツボスミレ V. ovato-oblonga f. luteoviridiflora (Araki) F.Maek. Published in: ESJ 3: 211 (1954)
|
|
異名 |
V. grypoceras var. ovato-oblonga (Makino) W.Becker Published in: Beih. Bot. Centralbl. Abt. 2, 40: 41. (1923)
V. micrantha subsp. shikokuensis W.Becker
ニオイタチツボスミレ Viola obtusa (Makino) Makino [B. M. T. 26: 151 (1912)]
|
|
由来 | ovato-oblonga : 卵状長だ円形の | |
外語一般名 | 【韓】긴잎제비꽃 | |
茎の形態 | 有茎種 | |
生育環境 | 水はけの良い半日陰を好む。 | |
分布 | 国内 | 静岡県から鹿児島県までの西日本で見られる。 |
海外 | 韓半島。 | |
補足 | 近年、筑波山(茨城県)で観察されている。宮城県と千葉県のケースは逸出集団とされた。 cf. : 吉田、根岸、早川(2018) | |
花の特徴 | 形状 | 中輪。花弁は細め。芯が白く抜け、ニオイタチツボスミレに似る。 側弁の基部は一般に無毛。稀に、側弁の基部が有毛の個体が見られる。 |
色 | 紫から淡紫色。濃いめの花色が多い。 | |
距 | 長く先が細くなる円筒形で、反ることが多い。赤紫色を帯びる。 | |
花期 | 時期は普通、期間は少し長い。 | |
花柱 | 棒状。 | |
芳香 | 微香があるとされる(未確認)。 | |
補足 | 萼が細長い。 | |
葉の特徴 | 形状 | 根生葉は心形、茎生葉は細長くなる。先端は軽く尖る。 |
色 | 表面は暗い緑色。裏面は暗い赤紫色(花後は薄くなる)。葉脈に赤い斑が入る。 | |
補足 |
托葉は披針形鋭頭。櫛の歯状。タチツボスミレより鋭く切れ込んでいる。
花期には展開しきらず、巻く。先端の茎生葉には、極端に細長いものも見られる。
|
|
種の特徴 | 形状 | 中小粒。卵形。 |
色 | 濃茶褐色。種枕は白色。 | |
補足 | ||
根の特徴 | ||
絶滅危惧情報 | 環境省【絶滅危惧II類(VU)】 、千葉県:絶滅危惧Ⅰ類 | |
基準標本 |
ケナガバノタチツボスミレ : 広島県内(京都大学収蔵)、その他
マダラナガバノタチツボスミレ : 大分県大分郡湯布院町 1963.4.28 by E.Hama (京都大学収蔵)
シロバナナガバノタチツボスミレ : 徳島県佐那河内村 (T.Inobe 234, in 1944, TI*(東京大学植物標本室)).
|
|
染色体数 | 2n=20 (Yoshioka, H. & R. TANAKA. 1984. On the occurrence of accessory chromosomes in Viola ovato-oblonga. Chromosome Inf. Serv.) |
|
参考情報 | 筑波山に生育するナガバノタチツボスミレ(スミレ科)について 吉田政敬, 根岸さえ子, 早川宗志 | |
その他 |
ナガバタチツボスミレと表現している書籍もある(cf.:平凡社「日本の野生植物」)。
種苗会社で八重咲き種を販売しているが、2008年では1株2,200円であった。2018年には1,200円で販売されていた。
|